10/02/28のニュース

Published Date 作成者 npo-noir, 2010 3 月 1st

「使いやすい」デザイン学ぶ 和歌山で起業家支援講習会

2月28日7時56分配信 産経新聞

障害者や高齢者にも使いやすい商品の設計・開発について学ぶ「インクルーシブデザインワークショップ」が27日、和歌山市寄合町の市NPO・ボランティアサロンで開かれた。約15人の市民らが参加し、試作品を作成してノウハウを学んだ。

県社会起業家支援センターが、県内の起業家を育成する事業の一環として主催した。まずインクルーシブデザインについて、スタッフが「障害者や高齢者が使いやすいのはもちろん、子供や一般の人など誰もが使いやすく設計された物」などと説明。参加者はパンを包むポリ袋や、うどんを入れるプラスチックパックなどの使い勝手について、現状の問題点と、どうすればより開けやすいものに改良できるか意見を出し合った。

問題点では「ポリ袋の口を閉める際に、針金入りリボンで何度もねじってある」、また「食品トレーを包んであるラップを開けるのに苦労する」といった意見が出た。次いで解決策が話し合われ、針金入りリボンに代えて樹脂製のクリップを使用するなどのアイデアが検討された。

参加した同市梅原の調理師、岡崎美穂さん(24)は「将来、喫茶店を経営したいと考えているので、こうした細かい気遣いを店舗経営に生かしたい」と熱心に耳を傾けていた。

ニュースワイド:活用広がる「植物工場」 安全性、作業の簡単さに着目 /北海道

2月28日10時29分配信 毎日新聞

◇新規参入目指す、福祉施設や企業
室内で人工の光を使用する「植物工場」を活用する動きが広がっている。道内で現在稼働しているのは、研究機関を除くと、岩見沢市のコスモファーム岩見沢と空知管内浦臼町の神内(じんない)ファーム21の2カ所だが、農薬を使わずに野菜などを促成栽培できる安全性や作業の簡単さに着目した福祉施設や企業が新規参入を目指している。【大谷津統一、仲田力行】
■連日完売
岩見沢市の社会福祉法人「クピド・フェア」が運営するコスモファームは04年2月に稼働を始めた。鉄骨造りの建屋(延べ床面積540平方メートル)にはリーフレタスや水菜を載せた4段重ねの金属製の棚が並ぶ。葉は赤色発光ダイオードの光に24時間照らされ、根元には養液が流れる水耕栽培だ。温度、湿度のほか、光合成に必要な二酸化炭素(CO2)の濃度や風の強さも制御できる。種まきから出荷までに要する期間は4週間で、1日に約100キロを収穫する。猿田耕也施設長は「道産の野菜が少なくなる冬場も出荷できる」と利点を語る。
外気とは三重のドアで遮られ、密閉状態ゆえの安全性も魅力だ。病害虫が発生しないため農薬の散布は必要ない。1グラム当たりの雑菌数は露地物の300分の1程度という。
厚生省(当時)は97年、腸管出血性大腸菌O157による集団食中毒を受けて衛生管理を厳格化したマニュアルを定め、多くの学校の給食から生野菜が消えた。しかし、岩見沢市は05年からコスモファームのレタスを生で給食に使っている。09年から取り扱いを始めた丸井今井札幌本店の道産食品ショップ「きたキッチン」では20~30パックが連日完売しており、担当者は「食の安全に関心の高い女性の反応が良い」と語る。
■雇用確保
コスモファームでは職員2人と障害者4人が働く。猿田施設長は「工程がマニュアル化されているので、早い人は1日で作業を覚える」と言い、障害者も作業に習熟しやすい。クピド・フェアが手掛けている電子部品や車いすの生産よりも植物工場の方が障害者の職場への定着率が高いという。
旭川市の身体障害者通所授産施設「スリーエフ」も10年度に植物工場の小型プラントを導入する。09年には畑でトウモロコシなどの栽培に挑戦したが、井上俊一指導課長は「障害者には大変だった。夜間や早朝に虫の発生をチェックする必要があり、農薬も使わなければならなかった」と方針転換の理由を語る。植物工場ではリーフレタスを1日100個生産し市内のホテルや病院に出荷する予定で、「通年雇用にもつながる」と期待する。
産業用ガス大手のエア・ウォーター(大阪市)は農業生産法人を設立し、今年10月に千歳市で植物工場を稼働させる。CO2などのガスを取り扱ってきたノウハウと、大手食品メーカーのカゴメやエスビー食品から栽培技術を導入し、12年度には売上高4億円を目指す。エア社は「製造業の成長性が厳しくなる中、農業・食料が次の柱となる」と語る。
■新技術
農林水産省と経済産業省は、国内の植物工場を現在の50カ所から12年には3倍の150カ所に増やす方針だ。農水省生産流通振興課は「技術継承が簡単。(企業などの参入で)販売や加工方法でも発想の転換が期待でき、雇用の確保にもつながる」と狙いを語る。
課題は、過大な初期投資と生産費用だ。コスモファームの総工費は3億5000万円。売上高は月に約250万円あるものの、生産費用が約300万円かかり赤字も解消できていない。費用の約半分は電気料金という。このため、農水省は12年までに生産費用を3割縮減できるよう、約37億円を投じて新技術の実証実験を進めている。
◇医薬品への利用も
食物以外の分野への利用も進む。独立行政法人の産業技術総合研究所(産総研)は07年、医薬品に加工できる遺伝子組み換え作物を研究する、世界で唯一の植物工場を北海道センター(札幌市豊平区)に開設した。高性能の制御システムと密閉機能を備え、「あらゆる気候を再現できる」(松村健グループリーダー)のが特徴だ。
研究が最も進んでいるのは、犬の歯周病治療薬。ウイルスなどの増殖を抑えるたんぱく質の一種(インターフェロン)を遺伝子組み換え技術でイチゴに入れて植物工場で栽培。それを冷凍・乾燥して粉末にし、塗り薬に加工する。インターフェロンは通常、大腸菌などを使って製造されるが、松村リーダーは「植物を使えば毒性がなく安全。大量生産も可能になる」と利点を語る。現在は臨床試験の段階で、最短で3年後の実用化を見込んでいる。

講演会:出所障害者らの「受け皿を」 元衆院議員・山本譲司さん講演 /大阪

2月28日12時48分配信 毎日新聞

刑務所を出所した知的障害者や高齢者の居場所づくりを考えようと、大阪市西成区の市西成人権文化センターで27日、元衆院議員、山本譲司さん(47)の講演会があった=写真。生活支援が必要な人が福祉に結びつかず再び罪を犯してしまう現状を指摘し、「刑務所の中はモンスターばかりではない。地域の意識が変われば、受け皿づくりが進む」と話した。
市人権協会などの主催。山本さんは秘書給与流用事件で服役した体験から障害のある受刑者問題に取り組んでいる。兵庫、島根両県の社会復帰促進センター(PFI刑務所)の更生プログラムにも携わっている。
山本さんは、心身に障害のある受刑者の世話係をした体験から「認知症、統合失調症などの受刑者が多く、福祉の代替施設になっている」と刑務所の内情を説明。現場の刑務官の声として「要保護性が強い入所者が増えている」と述べた。
講演後には、府内の企業や社会福祉協議会など約40団体が、昨年4月に設立した「よりそいネットおおさか」(梶本徳彦代表)の取り組みも紹介された。【山口朋辰】

重度の障害乗り越え…堤散歩さん、一歩一歩ゴールへ 東京マラソン

2月28日12時52分配信 産経新聞

「前に追いつくよ」「がんばれ」。重度の知的障害のため伴走者とならんで、周囲に笑顔や激励の言葉をかけながら、東京都大田区の堤散歩(のぶほ)さん(18)は懸命に走り抜いた。「マラソンは自分が主人公になれる場所なんです」。沿道で見守っていた母の静子さん(49)は、堤さんが東京マラソンに挑戦した気持ちをこう代弁する。

1歳のとき、堤さんに突然てんかん発作が襲った。静子さんは障害を疑うことはなかったが、同じ年齢の子供に比べて、精神や知能の発達が遅れていると感じていた。医師の診断を受けると、重度の知的障害が判明した。小、中学校は身障学級に通い、高校では特別支援学校を選択した。

名前の「散歩」は、中原中也の詩「早春散歩」から引用した。「人生を頑張りすぎずに、散歩のようにゆっくり生きていこう」という願いが込められた。静子さんは「命名したときは障害が分からなかったのに、実際、一歩一歩散歩のようにゆっくりと歩む人生になって驚いています」と感慨深げに話す。手を添えながら毎朝歯みがきや顔の洗い方を教えるなど、18年間苦労をともにしてきた。

堤さんはスポーツが大好きで、野球や水泳などに挑戦してきたが、複雑な体の動きを身につけることに苦しんだ。しかし、約1年3カ月前にマラソンクラブに加入したことが、転機となった。走ることは得意だったが、「走って頑張ればほめられる。それが達成感になって楽しんで走っている」(静子さん)。毎週土曜日に10キロの走り込みを続け、東京マラソンへの参加が決まると、堤さんは「行く、行く」と喜んだ。

みぞれ混じりの雨が降り続く厳しい環境となり、ゴール直前には苦しい表情を見せながらも、「頑張る、頑張る」と声に出し、自分に言い聞かせた堤さん。大舞台をゴールまで駆け抜けたヒーローの顔には、満足感いっぱいの笑顔が広がっていた。(小川寛太)

甲良町ライフサポートセンター:子育て、介護など4機能 複合施設が完成 /滋賀

2月28日14時56分配信 毎日新聞

甲良町下之郷に子育て支援や介護予防、グループハウスなど四つの機能を備えた複合施設「甲良町ライフサポートセンター」が完成した=写真。
子育て支援や介護など3機能を持つ施設は鉄骨平屋750平方メートル。「ほっと館」では、子育てや不登校などの相談・支援業務を行うほか、高齢者筋力向上トレーニング事業や認知症予防、次世代交流を図る。デイサービスセンター「かつらぎ」は定員12人で運営する。古民家を改修したグループハウス「けんじいの家」は木造2階建て延べ約220平方メートル。町内に1年以上居住し、1人暮らしで60歳以上などの入居条件があり、定員は5人。
総事業費は約2億円。町保健福祉課は「若い母親同士や世代間交流を深める場。将来的にはまちづくりの拠点施設にしたい」としている。【松井圀夫】

支局長からの手紙:正しい経営 /鳥取

2月28日15時16分配信 毎日新聞

「経営の極意は変わらない。業績を高める活動ではない。社員とその家族の永遠の幸福を実現させるための活動だ」
ベストセラーとなった『日本でいちばん大切にしたい会社』(あさ出版)、『日本でいちばん大切にしたい会社2』(同)の著者で法政大学大学院政策創造研究科教授の坂本光司さんが12日、鳥取市尚徳町のとりぎん文化会館で講演しました=写真。
『日本でいちばん大切にしたい会社』は「景気や政策が悪い」「業種・業態が悪い」「規模が小さい」「ロケーションが悪い」「大企業・大型店が悪い」といった五つの言い訳をする経営者とは対極の経営者の企業14社を紹介。このうち、鳩山由紀夫首相は昨年秋の所信表明演説の中で、障害者雇用率が7割に及ぶチョーク工場を取り上げました。
講演で坂本さんは、会社には5人(社員とその家族▽下請け企業の社員とその家族▽現在顧客と未来顧客▽地域住民・地域社会▽株主・関係機関)に対する使命と責任があると指摘。「企業経営は人・物・金というが、一に人財、二に人財、三に人財で、あとは人間が幸せになるための道具に過ぎない」と強調しました。
「眼鏡を通じて世界の困っている人を助けたい」というスローガンを掲げ、難民などへ眼鏡をプレゼントしている眼鏡店▽「詩を書かせることで心根の優しい子供たちを育てたい」と子供たちの詩集を2カ月に1回発行したり、「地域の人たちにコミュニケーションの場を提供したい」と月1回薄皮まんじゅうを食べてもらう「朝茶会」を開いている菓子店--など「大切にしたい会社」を紹介。坂本さんは「正しい経営をやっているところには不況という悪魔はやってこない」と主張しました。
この後、県内で先進的でユニークな取り組みをしている二つの会社が紹介されました。鳥取市のパン製造・販売店で障害者を直接雇用し、最低賃金を保証して一緒にパンを作っている株式会社と、買い物に行きたくても行けない高齢者のために、旧日野郡エリアを回る移動店舗車を運行し、地域づくり総務大臣表彰(団体部門)を受けた有限会社です。「社会的弱者に優しくなければ、おいしいパンは作れないのではないか。心のこもったパンはつくれないのじゃないか」「来てもらえないなら、行こうじゃないかと移動店舗車の運行を始めた。商売は相対して成り立つものだと思う。お客さんの目線に立って、お客さんと向き合う、人と人との結びつきが大切」と会社の代表はそれぞれ話しました。
この二つの会社の取り組みを聞いて、坂本さんは最後にこう言って締めくくりました。「こういう会社を私たちは支援する。(このような会社が増えると)もっともっと住みやすい社会になるのではないか」【鳥取支局長・高橋和宏】

障害者自立支援法訴訟:「社会保障に応益負担不要」 岡山の原告が報告 /岡山

2月28日15時17分配信 毎日新聞

障害者自立支援法違憲訴訟を支援する「障害者自立支援法訴訟勝利をめざす岡山の会」が27日、訴訟の経過を報告する集会を北区津島西坂の岡山労働福祉事業会館で開いた。
同法が定める「障害者福祉サービス利用料の1割自己負担」を「障害者の生きる権利を侵害し憲法違反」などとして全国14地裁で計71人が集団提訴した訴訟は先月7日、弁護・原告団と国との間で基本合意を締結。この日の集会には県内唯一の原告で美咲町の清水博さん(61)らが参加した。
集会では、大阪弁護士会所属で全国弁護団の辻川圭乃弁護士が政府と結んだ基本合意文書について説明。「文書で『現行の介護保険制度との統合は前提とはせず』の部分は『1割負担の枠組みはあきらめました』ということにつながる」と話した。
清水さんが岡山地裁に提訴した訴訟は4月16日に国との間で和解が成立する見通しで、清水さんは「弁護団や勝利をめざす会のみなさんには感謝しています」とあいさつ。今後について「(原告団として)社会保障制度に応益負担とか受益者負担などの言葉を持ち込ませないという世論形成に向けて活動を強化したい」と決意を述べた。【石井尚】

高次脳機能障害テーマに講演会、障害への理解訴える/逗子

2月28日21時0分配信 カナロコ

交通事故などで脳を損傷した人の後遺症「高次脳機能障害」をテーマにした講演会が28日、逗子市逗子5丁目の逗子市役所で開かれ、家族や支援施設の職員など計約80人が参加した。

県と県内の高次脳機能障害者や家族でつくるNPO法人「脳外傷友の会ナナ」(大塚由美子理事長)が、多くの市民に同障害の理解を深めてもらおうと主催。汐入メンタルクリニック(横須賀市汐入町)の阿瀬川孝治院長が講師に招かれ、脳の働きや障害の症状の具体例などを説明し、「高次脳機能障害者が抱える問題に目を向け、彼らが地域で住みやすい環境を整えることが大切」などと訴えた。

阿瀬川院長は、同障害は同じことを何度も繰り返し発言するなどの記憶力障害のほか、感情をコントロールできない、思考力の低下、人格の変化など、社会生活に大きな影響を及ぼすと指摘。「高次脳機能障害を抱える人々は不安定で、社会的に孤立しがちな人が多い。個々の障害を把握し、社会全体で支え合う意識を持たなければならない」とまとめた。

<五輪距離>マッキーバー、男子50キロクラシカル外れる

2月28日21時19分配信 毎日新聞

バンクーバー五輪ノルディックスキー距離のカナダ代表で、パラリンピックにも出場する視覚障害者のブライアン・マッキーバー(30)が、28日(日本時間3月1日)の男子50キロクラシカルのメンバーから外れた。50キロはマッキーバーが五輪で唯一出場を予定していた種目で、五輪とパラリンピック両方の出場は実現しなかった。チームは他の種目に出場した4人を選んだ。マッキーバーは「決定は尊重するが残念」とするコメントを発表した。今後はパラリンピックに向けて調整する。【立松敏幸】

<阿久根市長>差別的記述で抗議集会 竹原市長派は姿見せず

2月28日22時59分配信 毎日新聞

鹿児島県阿久根市の竹原信一市長がブログで障害者に差別的記述をした問題で、謝罪などを求める集会が28日、同市で開かれた。障害者ら約600人が参加し、発言撤回と県民への謝罪を求める決議を採択したが、参加を要請された竹原市長や市長派の市議は誰も参加しなかった。

主催したのは「竹原市長の差別発言の撤回と謝罪を求める会」。代表世話人の戸口田三千尋・県身体障害者福祉協会長は「市長の言動は、障害児をもつ親の心を土足で踏みにじるようなもの。撤回するまで我々は引き下がらない」と訴えた。

決議案を朗読した岩崎義治さん(64)=鹿児島市=は、車いすでの参加。集会後、報道陣に「反省も謝罪もしないでいるのは許せない。市長は集会に来て、みんなに分かるように話すべきだった」と話した。

竹原市長は昨年11月8日付でブログに「高度医療のおかげで、以前は自然に淘汰(とうた)された機能障害を持ったのを生き残らせている」などと記述。議会の謝罪要求や福祉団体の抗議に対し「メディアが大騒ぎして誤解を生んでいる」などとして一切謝罪していないが、記述自体は昨年末に削除し「修正中」と記述した。【馬場茂、川島紘一】

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