多機能トイレでの撮影に関する要望書

平成27年5月30日

アダルトビデオメーカー 様

多機能トイレでの撮影に関する要望書

特定非営利活動法人ノアール
理事長 熊篠 慶彦

 

身体障害者のセクシャリティに関する支援をしております特定非営利活動法人ノアールより、アダルトビデオメーカー様に早急にご対応いただきたく、お願い申し上げます。

車椅子ユーザーをはじめとした、いわゆる多機能トイレ(※1)の利用を必要不可欠とする方々がいます。近年、障害者向けトイレは「多機能トイレ」として整備され、必要性を持った利用者の数は増加しています。国土交通省の調査(※2)によると、車椅子ユーザーが多機能トイレを利用しづらくなったと感じるという結果が平成24年の時点で発表されました。しかし、利用者の立場としましては、いまだ改善されているとは言い難い現状です。
上記の状況下で、多機能トイレで撮影されたアダルトビデオが散見されます。本来の多機能トイレとしての利用以外は、他のトイレで代用できない利用者にとってマナー違反では収まらない感情があります。

アダルトビデオメーカーのみなさまには、企業倫理の観点から公の施設である多機能トイレでの撮影に関し、強く自粛を要望します。

動画の制作が容易になった昨今において、数多くの企業や個人がアダルト作品を制作しています。
公の施設において許可を得ずに撮影を行った場合には刑法130条の建造物侵入罪にあたります。さらに、多機能トイレを撮影場所とした作品の視聴者による模倣行為を助長・扇動する可能性を否定できません。アダルトビデオメーカー様におかれましては、コンプライアンスに反するようなことを行わずとも素晴らしい作品が制作できると考えております。

この要望は個々人の性的嗜好を否定するものではありません。

どうかご理解いただけますようお願い申し上げます。

(※1)該当の施設について、厚生労働省では「多機能トイレ」と呼んでいるが、その他の団体によって「多目的トイレ」「だれでもトイレ」といった名称も存在する。ここでは厚生労働省に準じて、それらを総称して「多機能トイレ」と呼ぶことにする。

(※2)平成24年4月24日 国土交通省
http://www.mlit.go.jp/report/press/sogo09_hh_000044.html(新窓)

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